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シンガポールの住居について
シンガポールで生活を始める上で、生活の基盤となる場所を確保することは、精神的にも重要な事柄です。
住居探しについてこちらをご参考にしてください。
住居のタイプと価格の目安
建物のタイプや部屋のタイプによって、ごく大雑把に次のような価格の差があります。
建物のタイプ
- コンドミニアム・・・一言でいうと、高級マンション、ということになりましょうか。敷地内と外が仕切られていて、入口には大抵ガードマンがいます。また裏口のような、ガードマンがいない出入り口でも、専用カードがないと出入りができません。敷地内にはプール、ジム、バーベキューピット、多目的ホールなどが付いている場合が多く、何棟もの建物がある大型コンドミニアムですと、ミニスーパーやレストランが中にあるものもあります。
- HDB・・・シンガポール人の8割以上が暮らす集合住宅で、政府が建設したものですので、公団となります。政府が国民の生活向上を目的として、建設したこともあり、すぐ近くにスーパーマーケット、フードセンター、日用雑貨屋や商店街、クリニック等があり、日々の生活で必要なものが比較的近くにあるのが、良い点です。
- 一軒家・・・日本ほど多くはありませんが、時々あります。部屋が10部屋以上あるような物件もあり、数世帯が同居していたり、間借りしている人が複数に及ぶような家もあるようです。
部屋の種類
- マスタールーム・・・部屋に専用のバス・トイレがついているものです。
- コモンルーム・・・部屋に専用のバス・トイレがないものです。
シンガポールの、ほとんどの住宅は、HDBであっても、コンドミニアムであっても、マスターベッドルームが1つあります。もちろん、共通のバス・トイレもあるので、どの住宅もバス・トイレが2つずつある、ということになります。
一方で、間通りは3LDK、2LDKが最も多く、2LDKの間取りの場合は、マスターベッドルームが1つに、コモンルームが1つ、となります。マスタールームを使っている人は、大抵部屋にあるバス・トイレを利用しますので、コモンルームを借りている人は、共通のバス・トイレを、ほとんど自分専用のバス・トイレとして使うことができる、という状態になることもあるようです。マスタールームとコモンルームの値段の差は、200-300ドルほどです。
家賃1カ月分の目安
- HDBで一部屋を借り、キッチンやリビングをシェアシェア・・・600-1,000ドル
- コンドミニアムで一部屋を借り、キッチンやリビングをシェア・・・800-1,500ドル前後
- HDB1ユニットをレンタル・・・1,500-3,000ドル
- コンドミニアム1ユニットをレンタル・・・2,500ドル-10,000ドル以上
なお、これらの価格はあくまで目安であり、シティからの距離、MRT(地下鉄)駅からの距離、築年数などによって大きく変化します。
2016年8月現在、不動産の価格はやや落ち着いてきておりますが、数年前までは高騰して家賃も毎年上がる状況でした。
このような不動産市場の情勢によっても、価格が上下します。
住居の探し方
- インターネットで検索
- 地元の新聞広告
- 不動産業者に頼む
インターネットでは次のようなサイトで、空き部屋を探すことが出来ます
自分であらかじめ、いくつかの最低条件(エリア、会社までの通勤時間、マスタールームかコモンルームか、オーナーが同居かどうか等)を決めておくと、よいでしょう。 いいと思った物件が見つかったら、自分の目で部屋を確かめることが必要です。
一方で、いい部屋はすぐにうまるので、いいと思うところがあればすぐにメールか電話して、ご自分であらかじめ決めた最低条件を確認し、それらもクリアしたならアポをなるべく早くとって見に行きましょう。
一般的に、築年数が新しいほうが当然新しく、コンドミニアムのほうがHDBより、豪華な内装ではありますが、オーナーがどれほどメンテナンスをしているか、による違いも大変大きなものがあります。仮に外見が古めかしくても、きれいに内装をしてある部屋はたくさんありますし、その逆もしかりです。ネットの写真だけでは決めずに、必ず直接見てみることが大切です。
最低条件は、人によってそれぞれですが、最終的に確認したほうがよい項目は次のようなものです。
- 家賃
- PUB(ガス・電気・水道)込みの値段かどうか
- いつから住めるか
- 職場までの交通手段について・・・住所や最寄りの駅、最寄りのバス停を通るバスの番号など
- 相手はオーナーかエージェントか・・・エージェントが手持ち物件の広告を載せている場合と、オーナー自身が載せている 場合があります。エージェント物件の場合、制約時に紹介料を支払います。部屋借りの場合(ユニットレンタルではない場合)、1か月分の家賃の半分を紹介料 として要求するエージェントが多いようですが、人によってはこの額も交渉できるようです。
- オーナーの人柄
- 使える設備(キッチンは使用できるかどうか、とか)
- 同居人がいれば、同居人の職業や国籍、性別、年齢
- 同居人がいれば、共有スペースの管理、掃除について
- 部屋でインターネット、ケーブルTVがつなげるか、フリーWi-Fiの有無
- 冷蔵庫の中をチェック(自分のスペースがあるか。たまにギュウギュウ詰めのところがある)
- 洗濯物を干す場所確認
- 水回り、日当たり(部屋の方角)、風通しのチェック
- 古さのチェック(築何年か)
- クーラー等備品のメンテナンスと修理費について
- 転居時の条件(1部屋を借りる場合は、大体1ヶ月前にお互い告知するのが一般的)
- 隣人
- なんとなくの雰囲気(これが重要!)
なおかつ、
- 最寄のスーパーやホッカーセンター、ショッピングセンターの位置
- 交通の便
また必要に応じて、
- 部屋に机をつけてくれ、扇風機をつけてくれ、ベッドを新しくしてくれ、等の交渉もしてみる価値あり
これらも問題なさそうであれば、気に入っている旨を伝え、なるべく早い時期に契約を結んでデポジットを支払いましょう。 繰り返しになりますが、いいと思った部屋は、他の人も同じように気に入る可能性大ですので、早目に契約をしてしまうことが必要です。
関連事項として、インターネット等でいいと思う物件をみつけて、下見のアポイントをとったとしても、実際に下見に行くまでに日数がかかってしまうと、それまでに成約済み、となってしまうことがよくあります。つまりご自身が下見に行く地点では、すでに他の方との間で契約が成立してしまっている、ということです。 物件を見に行くことができる数日前から1週間ほど前の地点から、アポイントを取り始めるのがいいタイミング、と言えそうです。