小原祐樹さん (30代)
- 勤務先
- 日系IT企業
- 業務内容
- 営業職
- 就職のきっかけ
- 日本国内では、日系IT大手で9年間勤めていたが、
良い商品やサービスがたくさんあるのにも関わらず
日本国内という市場の飽和により利益を削っていく価格競争を余儀なくされる
シーンを多く目の当りにして、若い人が新しい市場を開拓していくことが
日本への貢献だろうと思い海外、特に東南アジアへの就職を考えました。
加えて個人のスキルとして英語を身につけたかったのと、収入レベルを考える事で
シンガポールに絞り込まれました。 - 渡航前準備
- 転職活動にあたり、こちらは内定から出社までのスピードが早いので、
活動と並行して現職との調整も進めておく必要があります。
本来であれば新しい職が決定後に現職へ退職意思を伝えるというのが
ベストですが、日本の職場で1か月ですんなり辞めるというのは
なかなか難しいと思います。
私の場合、当時の職場では、その期が終わるまできちんと最後まで
やりきって、更にその後に良い形でお客様の引き継ぎもしたかったので、
当時の上長へ退職意思を伝えた際、4か月後を目途にという事であらかじめ合意した上で
シンガポールの企業との面接を実施しました。
こちらの企業にとっては、いつから来れるかというのが明示できる事が
大切なので、やると決めたら前を向いて、勢いを以て取り組むべきだと思います。
素晴らしい成長環境ですし、会社に依らない独立心を自分の中に養えるという点も含め、
十分に見返りがある選択の一つだと思います。 - 全体の流れ
- 1)SDSに登録
2)ポジションの紹介を受ける
3)Skypeで現地企業と日本から一次面接を実施
4)一次面接を通った時に当時の上長へ退職意思を伝える。
5)二次面接(Skype)
6)現地で最終面接 → 内定
7)熟考~周囲(家族関係)への根回し(3日で実施)
8)内定後1週間以内に入社の意思を伝える
- 現在の仕事
- 総合的ICTシステムインテグレータの営業として、
主に日系企業様へ最新のITプロダクト、サービスを提案しています。
日系企業様の現地法人や支店のため、国内と違いマネジメントとの距離が
本当に近く、お客様のこちらでの経営課題に一緒に向き合う中で、
業界の事もいろいろと教えていただけますし、それに対して
ITのプロフェッショナルサービスをお客様に合わせて考えて提供するという
プロセスを経て本当に成長する事ができます。
シンガポールは既にインフラも整い、競争も激しく、また大企業においても
日本の本社などと違って人も多くないため、入社後に各個人に課せられる
ミッションはタフな事も多いです。それを楽しむため、目的意識は必要だと思います。
また、英語でのコミュニケーションは必須ですが、臆さないで話す事が最も肝心です。 - シンガポール生活
- 1日の流れ:
生活のいい点:
どこに行くにも近いし、タクシーや公共交通が本当に便利です。
それに、日本人のコミュニティもたくさんあり、何かしようと思ったら
すぐに仲間が見つけられるのも良いです。
悪い点:
みんな言うと思いますが物価は高いです。特に日本食、日本製品。
フードコートの食事は安いので、ローカルの食事でも生活できる事は
必要だと思います。私は好きです。 - SDSについて
- 照沼さんはシンガポールの事をよくご存じのため、
色々な事をざっくばらんに聴けます。
また、正直にいろいろと教えてくれるので、
悩んだら相談してみるといいと思います。
政治の施策上、外国人がシンガポールで働くための
クライテリアが上がってきている事もあるため、
行く行かないの前にそもそも行けるのか、という問題もありますので、
まずはとにかくプロに相談です。 - アドバイス
- 日本でも年功序列の時代は終わり、流動化が進みスキルベースの雇用市場に
進みつつあります。そして、今いる企業、そして日本の外に出る事でわかることが
たくさんあります。
ここをご覧の方は現在の仕事をおやめになってシンガポールで働くことを
少なからず現実的に検討されている方のはずです。
もし現在の仕事に一生従事するイメージが無いのであれば、
英語もビジネス環境も、またコネクション作りにおいても非常に成長できる
環境ですので、トライすることをお勧めします。