毒を変えて薬と為すキャリア処世術
「人」に焦点を当てたソーシャルメディア活用
「ソーシャルメディアにまだ価値はあるのか」、投げかけるタイトルが週末のストレーツタイムズ紙コラムに踊っていて、思わず紙面を手繰り寄せた。
私自身、控えめに言っても百花繚乱気味のソーシャルメディアには、多少満腹気味で、今更何を?というのが正直なところだ。
ソーシャルメディアのプラットフォームは、「パーソナルデータを収集して資産運用している点」しかり、「自己顕示欲求丸出しショー」的な濃密な空気が漂っていて、これまで以上の価値があるようには思えない。コラムの執筆者Lydia Lim氏も、たまたま私と同じような意見だった。
ところが、彼女が参加した、新・ソーシャルメディア活用術ワークショップでは、実体験をもとにした、ちょっとした目から鱗な活用方法を学んだという。
講師は、ニューヨーク メトロポリタン美術館の元デジタル担当Sreenath Sreenivasan氏。
ソーシャルメディアの実際の価値は、「人に焦点を当てた」活用術にある、と彼は明かす。
2年前、彼はチーフ・デジタルオフィサーとして70種類以上のソーシャルニュース配信を管理していた。ところが、人件費削減の一環で、突然解雇通知を食らってしまう。
ここで彼は通常とは違う行動をとった。
上司と同僚に感謝を述べた上で、美術館からの解雇メモをそのままソーシャルメディアで公開し、「・・・という訳で自由な時間が沢山できました。私にできそうなことがあったらどうぞ何なりと招待してください」とシェア。
結果、驚くことに1,400件を超えるアドバイスのオファーを受けることになる。
彼は、これを例に挙げて、人に焦点を当てたソーシャルメディア術を勧めている。
さらに詳しくはこちら。
https://www.straitstimes.com/opinion/social-media-is-it-still-worth-your-while
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