解雇されたPMETsの困難な再就職
2018年第2四半期レポート
シンガポールの2018年第2四半期が、 解雇数と失業率で僅かな増加を見せていることを、先日のニュースレター(http://www.sds-singapore.com/eletter/sds-2018-07-31jp.php)でも取り上げたが、
今回は、解雇されてしまった人々に焦点をあてたアップデート記事。
4月〜6月の三ヶ月間の解雇数は、3,030件。
1月〜3月の2,320件よりも増加しているが、前年同期比では減少。
解雇対象者の79%は、PMETsだと言う。
労働経済スペシャリストのWalter Theseira氏は、
「なぜ解雇対象レベルがPMETsに集中してしまっているのか。理由は不明だが、解雇されたPMETsが再就職先を探すのは以外と困難を極める」と懸念する。
PMETsはすでに高い専門職もしくは管理職レベルであり、前職と同じ環境を見つけようとしても、そう簡単にはいかない。仕事のミスマッチという悲劇が実際多く発生している。
一方、シンガポールの求人件数は、6月30日時点で過去3年で最高の56,700件を記録している。
微増する失業数と右肩上がりの求人数というデータからは、失業が発生しながらも人材不足という深刻な状況がうかがえる。
雇用のミスマッチを防ぐためには、事前の情報公開と交換が不可欠だ。そんな視点からも、ベストの雇用ソルーションを提供してゆきたいと考えております。
オリジナル記事
https://www.straitstimes.com/singapore/unemployment-up-as-more-look-for-work-amid-economic-pickup
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