「キャッシュバック」給与、闇のからくりにMOMの手
ムスタファセンター雇用のSパス保持者
今月初め、24時間営業で人気の巨大スーパー・ムスタファセンターにMOM(人材開発庁)の手が入った。
年々、取得基準給与額が引き上げられている就労ビザSパスだが、ムスタファセンターでは、Sパス保持者の銀行振込された給与に対して、S$600〜S$1,000の現金を、毎月人事部にキャッシュバック変換することが義務付けられていたという。
同社では、この「キャッシュバック」からくりを他言しないことによりSパス取得を約束されていた、とも。
ムスタファセンター元社員ら数人が激白する形で、掲載されたオンラインメディアTheOnlineCitizen.comによると、同社では100人以上のSパス保持者がこのような「キャッシュバック」システムの犠牲になっている模様だ。
このニュースが昼食時に話題になって、「会社にとっては外国人Sパス保持者を雇用し続ける苦肉の索だったのだろう」、「発覚しなければWin-Winの関係だったのかな」という同社を擁護する発言も聞かれたが、社員の立場になって考えてみれば、労働の対価、賃金が正当に受け取れないのは屈辱だ。
シンガポールでは、不正な就労ビザ取得に対しては最高S$20,000の罰金、もしくは最長2年禁固の刑が課される。今後のアップデートが気になる。
詳細は、こちらのオリジナル記事で。
https://www.theonlinecitizen.com/2018/08/03/mustafa-centre-investigated-for-alleged-violation-of-employment-of-foreign-manpower-act/
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