外国人人材の積極的採用、是か否か
新貿易産業相の講話が話題に
今月1日付のシンガポール内閣改造により、新たに貿易産業相(the Trade and Industry Ministry - MTI)に就任した、チャン・チュンシン氏は、次の首相の有力候補と注目される一人。
就任以降、彼の「外国人人材」についてのポジティブな姿勢が話題を集めている。
5月4日、欧州商工会議所開催の昼食会では、約150人の政府関係者、ビジネスリーダーを前に 「外国人人材採用のドアは常に開いているべきだ」と述べ、「シンガポールの成長をさらに助長するには、海外からのベスト人材が不可欠だ」「外国人人材の受け入れ・活用は、新しいスキルを広め、ローカル人材スキルのアップグレードにつながる。しいては、国内の新たな産業発展に貢献することにもなる」と強調した。
優秀な外国人人材の積極的採用の表明は、20年前に遡る。当時の首相ゴー・チョクトン氏が唱えたビジョンは「世界中からシンガポール発展に寄与できる人材を集めよう」だった。
この方針は2013年ごろから徐々に消極的になり、つい先月もシンガポール 財務大臣Heng Swee Keat氏が、「現在のシンガポール人採用第一体制に変化を加えるわけにはいかない」と答弁したばかりだ。
新貿易産業相チャン氏が目指す、シンガポールの次フェーズ「innovation-driven economy」に、ローカル・外国人人材がともにWin-Winの関係で協力、相互発展できることを願ってやまない。
オリジナル記事はこちらで:
https://www.todayonline.com/singapore/keeping-doors-open-talent-reality-singapore
https://www.businesstimes.com.sg/government-economy/talent-the-main-driver-of-singapores-next-phase-of-growth-chan-chun-sing
https://www.theonlinecitizen.com/2018/05/05/chan-to-follow-gohs-policy-of-keeping-singapore-open-to-foreign-talent/
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