外国人雇用に係る討論、再び前面に
DX時代が必要とする人材はどう確保するのか
先週の現地ストレーツタイムズ紙朝刊コラムのタイトルに目が留まった。
シンガポールにて、外国人人材の採用縮小規制が敷かれるようになって、もう何年が経ったのか。規制が厳格化された当初、あちこちで交わされていた熱を帯びた討論は、このところは聞くことさえもなくなっていた。
しかしここにきて、再浮上してきた。
急速に進む技術革新、DX(Digital Transformation)時代の到来で、デジタル変革に取り組む企業側が、優秀なテクノロジー人材の不足という事実に直面しはじめたからだ。現行のローカル採用第一主義路線では、おいそれと外国人の採用を推し進めることはできない。
「ハイスキルを持つ人材がなくては、デジタル革新と企業の成長は望めない」、企業の悲痛な叫び。
これに対し、シンガポール 財務大臣Heng Swee Keat氏は、現在の体制に変化を加えるわけにはいかない、と受け答える。
DX時代の到来で変化する環境に、即戦力として使える人材はどう確保するのか。外国人採用方針についての討論が、今、再び高まりつつあるようだ。
オリジナル記事はこちらで:
https://www.straitstimes.com/business/economy/more-debate-on-foreign-labour
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