人手不足に悩む飲食店など
ロボット導入で解消できない
昨年頃から、シンガポール人と永住権保持者の就業チャンスが増えるという喜ばしい事態の反面、外国人人材確保の困難さが指摘されはじめている。
先月末の当地ストレーツタイムズ紙時事ニュース分析の記事では、
「労働市場における外国人人材比を盲目的に引き上げることはできないが、
経済状況と照らし合わせて、ローカル:外国人比をフレキシブルにする必要もあろう」
と、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)統括部長 Ravi Menon氏。
CIMBプライベートバンキング経済専門家Song Seng Wun氏も「既存の人材の生産性を上げることのみでは利益追求は不可能だ。逆に、人手確保が難しくなればな るほど、企業はシンガポール進出の再考も検討しはじめるだろう」と警鐘を鳴らし、「例えば、飲食店が増店したくとも人の採用がままならない場合、ロボット ウェイトレスや、ロボットシェフの導入で、一体全体対応が可能なものか?」と疑問も呈した。
シンガポール人や永住権保持者が、積極的に応募しないポジション、例えば、小売店の販売員などでは、人手不足状態で、企業は外国人労働者を絶対的に必要としている。
今、当地で雇用を創出するビジネスオーナーにとって、ローカルと外国人雇用バランス問題は、立ちはだかる壁のごとき課題となっている。
参照記事:
http://www.straitstimes.com/singapore/manpower/reason-for-cheer-as-more-locals-find-jobs
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