AI元年2017を振り返る
人口知能は最強の人材たりえたか
「人口知能(AI)元年」の到来とうたわれた2017年も残すところあと僅か、この1年を顧みるに、シンガポールにおけるAIの導入・活用は、カスタマーサービスや金融後方業務支援などで、その活躍ぶりをよく耳にしたものだ。
現段階では、以前から危惧されていたような、人間の仕事がAIにとって代わられるような事態には至ってない。
ただ、新たな求人傾向として「AIエンジニア」ポジションは特需並みだ。
つい最近、ニューヨーク・タイムズ紙の同社求人広告に「AI記者チームの管理職」なるポジションが掲載されていた。
経験を積んだジャーナリストであることが基本条件で、さらにプログラミング・スキル、ニュース判断力、データ調査能力などが要求されている。
注目すべきは、CAR(computer-assisted reporting:コンピュータ支援)チームが、ニューヨーク・タイムズ紙の日々の報道記事を作成することを狙いとしている点。
この一年は、至って暗中模索的であったAI活用法だが、企業利益を追求するための戦略的導入ケースは、今後ますます広がりを見せそうだ。
人ができること、AIにまかせること、業務範囲の見極めも重要になってくるだろう。
(ニューヨーク・タイムズ紙のAIレポーター管理者ポジションの求人情報はこちら)
https://nytimes.wd5.myworkdayjobs.com/en-US/News/job/New-York-NY/Editor--Computer-Assisted-Reporting_REQ-001834-1
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