失業シンガポリアンはオファーに飛びつかない?
三つの理由
こんな記事が掲載されていた。
過去2年で多くのシンガポリアンがレイオフされた。
解雇対象者となった多くはPMETsと呼ばれるポジションで、エグゼクティブ、マネージャー、技術者レベルなど、実に全体の73%にも及ぶ。
長期間失業率は上昇の一途をたどっており、シンガポール政府としても今では看過しがたい問題となっている。
しかし、一方の求人数はというと、決して案件が少ないわけではない。
仕事のオファーに対して応募者が少なかったり(エンジニア職など、スキルがマッチしていないケース)、
低賃金ゆえにローカルの心を射止めることができなかったり(特にサービス業)して、空きポジションは実際は豊富にあるのだ。
昨年末のデータでは、
失業者100人に対して、77件のジョブオファーはあったものの、それらオファーは宙に浮いた状態でいつまでも人材待ち状態であった。
なぜ失業中のシンガポリアンは、オファーを受けずにいられるのか、ゼロ収入で問題ないのか。
マネースマートWebsiteでは、この記事の中で、理由を3つ挙げている。
1)ソフトウェアエンジニア、データサイエンティスト、デジタル製品マネージャー、デジタルマーケティング職、などスキルが追いつかないポジションが多いため。
未経験の大学新卒がこれらにありつける訳もなく、解雇されたPMETsのポジションはそう簡単に代わりを探すことは難しい。
2)給料が安すぎ、もしくは、仕事の割に合わず、かえって生活が困窮してしまうケース。セキュリティ職やサービス業に見られる。
解雇されてしまったPMETsらが、これらの労働条件オファーに飛びつくほどにハードルを下げることはあり得ない。
3)仕事の内容自体に興味がない場合。
長期スパンでのキャリア設計をモットーとし、自分の意向に合わない職にはホイホイと飛びつかない姿勢を貫いている、若い人によく見られるケース。
収入がないと生きていくのも困難という絶望的状態ではないケース、など。
最近では、UberやGrabタクシーなど、短期でお手軽に収入を得るオプションも登場してきて、
この傾向にはますます拍車がかかりそうな気配である。
詳しくはこちらのMOMサイトで
https://blog.moneysmart.sg/career/3-reasons-jobless-singaporeans-reject-available-jobs/
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