人材ローカライズ 、続々
シンガポールに拠点設立の動き
「アジアの人材育成拠点としてのシンガポール」知名度上昇にいっそう拍車がかかった、との大見出しが目に止まった。以下、当地メジャー新聞ストレーツタイムズ紙、日本支局特派員Walter Sim氏のレポート。
日本を代表するブランド企業、パナソニックやNEC などは、ミッドキャリアプロフェショナル職のための、ローカル向け人材育成拠点をシンガポールに設立し始めた。
先月、パナソニック社は、 冷蔵庫用コンプレッサー事業の本社機能をシンガポールに移転。現地完結経営に移行するのに伴い、当地の5大学と提携して400人規模のR&D部門による公式インターンシップを導入する。オンザジョブトレーニングを通して、プログラマーやコーダーなど、情報コミュニケーション技術部門で活躍するローカル人材を育てる狙い。
シンガポールを本拠地とするNECアジア・パシフィック社は、昨年から、2カ年人材育成プログラムを導入。現在は9人が研修生だが、来年までに26人まで対象者を拡大する。
同じく、当地が拠点の三井化学アジアパシフィック社も、実技を中心とする当地ポリテクニック校とタッグを組み、奨学生やインターンシップを積極募集。シンガポールのゲーム開発企業Koei Tecmo社の200人以上に対し、トレーニングを実施してきた実績もすでにある。
管理者をローカライズすることこそが必勝の策、と言うのはPokkaシンガポールCEOのAlain Ong氏。ヤマト運輸アジア拠点ヘッドのRichard Chua氏も「日本人を海外に送り出すことが最善でないケースは多い。現地カルチャーやビジネス文化が日本のそれとかち合うことがあるからだ」と、ローカライズの動きは今後も加速するだろうと見ている。
詳しくはこちらの記事で
http://www.straitstimes.com/asia/east-asia/singapore-a-talent-hub-for-japanese-companies
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