大学新卒、初任給平均が最高額を記録
統計:シンガポール国立大学、南洋工科大学、シンガポールマネージメント大学
先週金曜のストレーツタイムズ紙トップニュースに目が止まった。
「新卒初任給平均額が新記録を更新」と活字が踊り、その下の気になる月給額はS$3,360、2015年の平均額S$3,300から60ドルアップ。
これは、昨年11月時点で正社員採用となった新卒10,904人からの回答が対象で、世界大学ランキング上位に名を馳せるシンガポール国立大学(NUS)、南洋工科大学(NTU)と、経営学専門のシンガポールマネージメント大学(SMU)の3大学が調査実施し結果を報告したもの。
就職率についても、卒業後半年以内に就業開始した新卒は89.7%で、2015年の89.5%から0.2ポイント上昇。
大学別平均初任給額は、SMU卒業生が最健闘しS$3,500、続いてNUSでS$3,400、NTUがS$3,300という結果だ。
次に、大学ごとコース別に注目。
NUSにおける学科別給与上昇率ランキングでは、1位が情報システム科卒でS$4,000、2015年から12.7%アップ。2位、コンピュータ科学科で同じくS$4,000、2015年から8.1%アップ。3位が電気エンジニアリング科でS$3,500、6.1%アップ。
NTUでは、1位が言語学科卒でS$3,365、2015年から12.2%アップ。2位、社会学科でS$3,500、2015年から12%アップ。3位が数学科学科で同じくS$3,500、8%アップ。
SMUでは、1位がビジネス管理科卒でS$3,500、2015年から6.1%アップ。2位、経済学科でS$3,700、2015年から5.7%アップ。3位が情報システム管理学科でS$3,600、2.9%アップ。
シンガポール工科デザイン大学など他の教育機関も、同様の調査結果を後日する予定だという。
当地新卒の初任給額は記録を更新しており、彼らにしてみれば喜ばしいことだが、一方の世界経済の不透明性が慢性化しつつある。企業は事業拡張や正社員の採用計画など、ますます慎重にあたる必要がある、と記事の中で、NUS経済学講師Kelvin Seah氏は事業主宛に警鐘を鳴らすメッセージを添えている。
オリジナル記事はこちらで
The Straits Times
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