今年9月までの解雇数1万3千人
シンガポール労働省:2009年以来最悪の数字
今月13日、労働省(MOM)は「2016年第3四半期労働市場報告書」を発表した。
グローバル景気低迷の影響を受け、シンガポール雇用市場も必然的に低調、と冒頭にあげている。
この報告書のポイントは次の5つ。
1. 今年第3四半期までの解雇数は13,730人。
2009年に記録した21,210人以来の最悪の数字。昨年同期間の解雇数(10,220人)より上昇。第3四半期単独のみでは、4,220人が解雇対象となった。
2. ネガティブな状況における唯一ポジティブな事実は、第2四半期に解雇対象となった失業者の内、約半分はこの9月までに再就職に成功している。
3. サービス業界の雇用数上昇
2016年第3四半期の雇用数は2,700件減で、2015年以来初めてのマイナス成長。MOMによれば、これは製造、建設業界のワークパーミット保持者減少が要因とのこと。1月〜9月間では建設業で3,200人、製造業で8,900人の雇用減だが、サービス業界では27,100人雇用増。
4. 全体失業率は9月時点で2.1%、58,500人の市民を含む66,600人の住民が失業中と算出された。これは今年6月より不変とされるも、25週を超過する長期間失業者は、昨年同時期より0.2ポイント増加。
5. 求人案件は9月時点で50,800件、6月より1,200件上昇しているが、求職者数が求人案件より上回っている。100人の求職者に対する求人数は91件。
より詳しいサマリーはこちらで。
http://business.asiaone.com/news/over-13000-laid-first-9-months-2016-highest-2009-mom
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