2016年シンガポール企業ワーキングスタイル、5つのトレンド
最新雇用レポート
今月21日に発表されたシンガポール労働省(MOM)による最新の「雇用状況」報告書によると、フレキシブルワーキングスタイルや、個人や家族との時間を充実させるための休暇などを提供する雇用主は、以前と比較し、さらに増加傾向にある、ということだ。
過去数年に渡り、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の必要性は、労働者側から強調され続けてきたが、ここにきていよいよ、企業側のポジティブな姿勢が調査結果数値で明確に見えてきたというところか。
報告書は、シンガポールの企業3,800社から回答を得たもので、全体で130万人の労働者をカバーしている。
結果、明らかになったシンガポール企業ワーキングスタイルのトレンドは次の5つ。
1. 突発的な休暇申請やタイムオフ、自宅勤務の許可
昨年は70%の企業がこれらを許容していたのに対し、今年はさらに増加。77%の企業が許容。
2. パートタイム勤務へのシフト
35%の企業がフレキスブルワーキングスタイルの提案として、パートタイム勤務を推奨。23%の企業は、早番、遅番などの時間差シフト勤務スタイルを提供。
3. 有給休暇数の増加
45%の企業が、15日以上の有給休暇を正社員に対し提供。2年前の統計から3%アップ。
慶弔休暇は92%の企業、結婚休暇は74%の企業、介護休暇は40%の企業、育児休暇は17%の企業が提供している。
4. 週5日勤務スタイルがより定着
48%の企業が週5日勤務スタイル。2年前の統計から2%アップ。
5. 仕事と生活の調和により積極的な企業ほど、社員の離職率は低い
より詳しくは、MOMサイトで
http://www.mom.gov.sg/newsroom/press-releases/2016/1121-conditions-of-employment-2016
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