28 Jul 2016
Vol.162(JP)

シンガポールの人材紹介会社SDS
人材・雇用トレンドニュースレター

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卒業試験点数、兵役経験、クラブ活動は採用に有益な情報か

シンガポール履歴書傾向

近頃、シンガポール人からの求人応募のメール添付を開けると、ここまでくまなく網羅する必要があるのか、と驚いてしまうような履歴書に出くわすことがある。「キアス(Kiasu)」と呼ばれる言葉に代表されるシンガポール人気質なのか、特に若い人の履歴書に見られる傾向にように感じる。

MoneySmartにこんなオピニオンが掲載されていたので紹介したい。

1）PSLE小学校卒業試験でいくつA*をとったとか、過去に勤務していた企業でクリスマス会の幹事をやったとか、仕事ができるかどうかに関係のない情報は採用にプラスに働くか？

・・・MoneySmartによれば、これらは箸にも棒にもかからない”経歴”だということだ。PSLE小学校卒業試験はともかく、Oレベル試験（中学校卒業）やAレベル試験（大学入学のため）結果の記載は、実際履歴書に多々見られる。そしてシンガポール人が採用に関わっている時には、彼らはこれらの情報を意外と重要視しているように私には感じられるのだが。

2）兵役経験は採用に有効か？

・・・人材サービスJade Clover社マネジングコンサルタントのEunice Tan氏は、場合や内容によっては兵役経験を履歴書に盛り込むべきだ、とアドバイスする。特にシンガポールでなく、海外で就職を考える場合は、兵役経験が採用にポジティブに働くことが多いようだ。

3）基本コンピュータスキル、マイクロソフト　ワード、エクセル操作などは？

・・・残念ながら、このデジタル時代において、ワードやエクセルの操作は、人間が自然に呼吸や排泄ができるように、出来て当たり前のスキルとなってしまった。他人が簡単にできない特別なスキルがあれば別だが、このような基本コンピュータスキルは特に記載するべきものでもない、というのが、MoneySmartの意見である。

以上は、オピニオン記事の一部である。この頃は、履歴書に加えて、FacebookやTumblrなどで個人特定してさらなる情報を得られる時代になった。採用にあたり、何が本当に必要な情報か、溢れる情報の中から取捨選択と吟味がますます重要そうである。

オリジナルオピニオン記事全文はこちらで。