3 November 2015
Vol.144(JP)

シンガポールの人材紹介会社SDS
人材・雇用トレンドニュースレター

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高スキル社員に現状満足はなし

給与アップ狙い即転職の心構えー79％のシンガポール企業が痛感

シンガポール150社が参加した最近の調査結果によれば、昨年一年間で、優良社員が他社に転職してしまったケースは79％の企業に昇るという。

本調査は、グローバル人材サービスRobert Half社が実施したもので、世界16カ国から回答が寄せられた。

現状に妥協満足することなく、高い給与をオファーしてくれる企業を探し続ける高スキル人材が顕著なのは、特にシンガポールに限り強く見られる傾向だ。

高待遇条件が優良社員の転職の引き金になるケースの第一位はシンガポール、第二位は中国（71％の企業が実感）、第三位はアラブ首長国連邦と日本（65%の企業）で、16カ国平均では52％とのこと。

回答企業全体の95％は、良い人材獲得のためには高条件の給与提示もやぶさかでない、と回答している。

ロバートハーフ社シンガポールのMs Stella Tangは「このところ、シンガポールの人材市場は売り手優位で、企業はどこも高条件提示でよりよ

い人材を獲得しようと過熱気味だ」と話す。同社によれば、優良社員のハートを繋ぎとめておくために企業が心がけねばならないキーワードや社内体制は次の６つ。

１）社内で明確なキャリアパスを築くよう
２）社員の達成事項を認識する仕組みづくり
３）自由に仕事をできる空気を。いったん採用したら信頼をおき、大きな気持ちで成果を期待したい。
４）ある程度のフレキシビリティを。急な病気や家族の予期せぬ出来事など、出社退社時刻に融通を利かせることができるよう。
５）社内イベントを企画して、グループ内での市民権を感じられるよう。仲間意識を高めよう。
６）明瞭なコミュニケーション
社内の伝達事項のアップデートは常に皆をメールやミーティングでのループに入れておくようにしよう。各スタッフに彼らが重要であると感じてもらうことが大切だ。

貴社の仕組みはいかがでしょうか。