12 Apr 2013
Vol.83(JP)

シンガポールの人材紹介会社SDS
人材・雇用トレンドニュースレター

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困ったちゃん就活生急増中？

シンガポール採用担当が明かす実態

新年度が幕を開け、新入社員が就職先企業で団体研修を受ける様子が、日本のメディアで連日話題にのぼっている。とあるNHKの番組では「今年の新人は《ロボット掃除機型》だと命名されているようだ」と紹介していて、懐かしくも記憶に新しい《新人類》や《宇宙人》のような呼称洗礼を浴びているのが、いかにも日本らしくて笑みを誘う。

微笑むといえば「困ったちゃん就活生が増えてきている（シンガポール）」との調査結果が先月末発表されていた。シンガポール人材サービス専門JobCentral社が、昨年8月から9月にかけ当地の採用担当者を対象に実施し390人から回答を得たもの。

しかし内容を見るに、微笑ましいというよりはむしろ目を見張ってしまうような、新タイプの就活生の実態報告だ。

実態1：奇妙な顕示欲
・学校生活中に獲得したトロフィーを持参し面接官に披露する候補者
・所有している文房具全てを面接テーブルの上に並べて、種類の豊富さを自慢する候補者、特に女子学生
・面倒見の良い姉であることを誇張するため、7歳の弟を面接に連れてくる学生

実態2：奇妙な行動
・面接中にも関わらず携帯電話の呼び出しに応じ、母親に料理の仕方を伝える学生
・女性の面接官に一目惚れし、会社の出口で待ち伏せする男子学生
・家族についての質問中に、突然泣き出す学生
・面接官じゃ不服だと、社長に採用直訴すると主張する学生
・突然国歌を歌い始め、歌い止まない学生
・自己紹介中に手元の履歴書に落書きし始める学生
・面接に母親を連帯を希望する学生
・「これまで力を発揮してきたこと」について黙秘を決め込む学生
・面接官の質問に独り言を繰り返す学生
・面接中にも関わらず、3センチ長の小指の爪をひねくり遊ばせる学生

実態3：TPO勘違い
・面接にアロハシャツで登場する学生
・突如女装で登場し、女性らしい所作を披露する学生

・・・と続き、奇々怪々極まる言動にたじろぐ面接官が後をたたない模様である。

一方、面接官が候補者に期待する反応は次の通り。
・アイコンタクト
・適切な手の位置
・適度な微笑み
・ある程度力のこもっている握手

全ての候補者にあてはまるわけではないが、面接官が見たシンガポールの新・珍タイプの困ったちゃん就活生、日本式にあなたなら何と命名されるだろうか。

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