売上高伸びるも収益横ばい
(シンガポールトップ1000社)
今月発表されたDPインフォメーショングループの企業調査によると、シンガポール企業の大多数が売上記録を更新しているものの、収益に至っては横ばいにとどまっているということだ。
同社は昨年5月末に計上された4万社を超える監査済投資収益をもとに分析を実施、財政ファイナンス・製造業が後退し、小売サービス・不動産業が徐々にシンガポール主要産業としての地位を確立してきている実情も明らかにした。
S1000(シンガポールの売上トップ1000社)にファイナンス業65社が入った3年前と比較し今回は33社。製造業が占める割合も3年で21.4%低下している。
かたや小売サービス業は、2009年の354社に対し今回は390社がS1000入り。不動産業は、2009年の35社に対し今回は53社と、業界成長を裏付ける。
S1000の売上高総計は19億8千万シンガポールドルにのぼり、一年前の同期間より22.9%上昇。一方の収益率は平均6.98%で、2008年の世界的財政危機前の8.17%より落ち込みを見せる。
「シンガポールの大企業の懐は確かに潤っている。だが3年前と同じような豊かさではない」とDPインフォメーション社ディレクターのチェン・ヨウナ氏。
S1000の他に、中小企業SMEを対象としたSME1000、海外展開している現地企業を対象としたSI100調査結果も公開されている。オリジナル情報はこちらで。(http://www.dpgroup.com.sg)
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