シンガポール就業率、依然として上昇中
(後編:給与ガイド2012)
2012年向けシンガポール給与ガイドが各専門機関から発表されている。
中でも人事・人材コンサルタント専門のKELLY社の報告は次のように包括的にまとめられていて、今回はそのポイントを参考として紹介したい。
・2011年シンガポールGDP伸び率が5−7%と予測される中、当地の雇用 は引き続き需要の高さが目立ちそうだ。特に、IT、エンジニアリング、ヘルスケア・ライフサイエンス、金融ファイナンス業界は売り手市場。
会計ファイナンス業界
シニア会計士、ファイナンスマネージャークラスのミドルレベルポスト求人は今後も継続して需要が高いと考えられる。6〜8年経歴を持つファイナンスマネージャポジションの月給はS$6K〜S$12.5Kの範囲。3〜5年経歴の会計士でS$5K〜S$7.5K。
銀行ファイナンス業界
・過去12ヶ月の調査を通し、わずかながらも全体に給与の上昇が見られている。ジュニアからミドルポジションで雇用の動きが顕著に見られる一方、相変わらず『才能獲得戦』の最前線セクタ。成果に応じたボーナス支給などパフォーマンス主義の最たる業界。一般銀行員の月給は2~3年の経歴でS$2.2K〜S$3.2K。マネージャクラスでS$6K〜S$12K(5〜10年経歴)。
コールセンタ
・電話オペレータ職ポジションの求人は今後も多いと思われる。単にオペレータとしてではなく、企業とお客様のリンクブリッジとしての役割、テレマーケターとして活躍を希望する雇用側の期待度が増大している。コストを抑えるために、マレーシア、フィリピン、インドで採用を展開する企業があるものの、マルチ言語に強いシンガポールでの需要は今後も見込まれるだろう。ローカルオペレータ月給はS$2K〜S$2.7K。日本語ネーティブオペレータは、S$3K〜S$4K。
技術職・エンジニア系
・不動産物件の供給高を背景に、建築業界をはじめ技術系求人は今後も多く見られると考えられる。3〜5年経歴のセールスエンジニア月給はS$3K〜S$5K。
その他、ヘルスケア・ライフサイエンス業界、人事系、IT業界、オフィス支援業務、購買・ロジスティクス、営業職など、来年に向けてのシンガポール雇用動向と給与ガイドが掲載されているので、必要に応じてこれらの報告に目を通してみるのも一つの指標として参考になるかもしれない。
日本人及び日本語スピーカーの人材をお探しの際は、是非SDSまでお気軽にご相談ください。