ジョブホッパー天国、シンガポール?
5年以内の転職検討は半数以上:調査結果
建国記念日の月間とあって、街が、国が、人が活気づいている。今月は様々なメディアでこの国の歴史や都市計画、シンガポール人スピリットといった、国と国民の核に迫る特集が組まれていて興味深い。
「Her World」(当地で高い人気を誇る女性誌)では、"シンガポール人が愛する男たち厳選50人"、"シンガポール人気質AtoZ"といった特集を掲載し、カルタのような文字遊びでシンガポールを綴る「J」の欄には、こんな紹介が。
『J:ジョブホッパー天国、シンガポール。2011年のグローバル調査にて14カ国中、生涯を通じ一つの会社に貢献するか否かで堂々の最下位に。YESと回答したシンガポール人回答者は17%のみ。(ちなみに会社への忠誠心が最も高かったのはフランス)。我らシンガポール人、これを誇るべきか恥ずべきか?』
シンガポール人が、転職をスキルや給与アップのキャリアパスと捉えていることは我々在星日本人間で周知の事だが、これに関連するかのように、今月5日の日刊紙TODAYに、シンガポール人の就業意識調査結果が発表されていた。
これは、インターナショナル人材紹介企業KELLYが実施した30カ国に渡るグローバル調査。結果では、シンガポール人社会人900人中、半数以上が向こう5年以内に転職を検討している、と回答。10人中3人の割合で、現在の給与額に満足していない。
産業別にみて、キャリアの変更を強く希望しているシンガポール人は、政府機関、エンジニアリング、IT分野に多いようだ。
また、産休や入院・治療休暇など長期休暇についての考え方では、回答者の68%が休暇取得後も同様のポジション、給与を期待できると信じている、とのことだ。
これらの調査結果をふまえ、企業側としては「半数以上が次の5年間以内に転職を検討」のローカルスタッフの潜在的意識を視野に入れ、今後の社内教育、キャリアのアップグレードなど適材適所で人事戦略をはかってゆく必要があるだろう。
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