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SDS シンガポールで就職

18 Apr 2011
Vol.35(JP)

シンガポールの人材紹介会社SDS
人材・雇用トレンドニュースレター

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シンガポールY世代動向レポート
「エキスプローラ」VS「ステイヤー」

SDS

今月上旬、当地メイン英字紙ストレーツタイムズに『隣の芝生は青いか否か』とのタイトル記事が掲載されていた。

一般的にジョブホッパーが多く、転職することで所得アップを図りながらキャリアパスを描く人材が目立つのがシンガポールの傾向とされているが、当レポートは新世代の若者、特にY世代に焦点をあてた調査結果。

聞き取りはInstitute of Policy Studies (IPS)が、19~30歳のシンガポール市民2013人を対象に実施した。一年前にも同様の調査を行っていて、今年は調査対象者数がわずかながら増えているそうだ。
これによれば、対象の2千余名中、20.2%がいわゆる「エキスプローラ」であることが判明した。「エキスプローラ」とは、シンガポール国内に留まる市民「ステイヤー」に対し、海外に飛び出し移住を希望する人材のこと。ゴー・チョクトン上級相がかつて彼らのことを「クイッター」(根性なし)と呼んでいたのだが、これをあえて肯定的に表現した呼び名だ。

サマリでは、「これほど相互関連している国際社会において、ほとんどのY世代シンガポール人は国内に留まることを考えている。それは、家族、友人、家、安全性、経済的メリット、それから機会の平等さなどが背景になっているはずだ。政府はさらに、住居、生活コスト水準、ヘルスケア、犯罪防止、それから雇用機会の平等性の維持と改善に今後も継続して努力をする必要がある」とまとめている。

『385倍の国土!休日をさらにユニークに!ビーチから登山、アーバンライフと田舎の両生活を満喫!』と題して、一年前にニュージーランドがシンガポールの若者を対象に行った移民ウェルカムWEBキャンペーンでは、数千人のリスポンスがあったようだが、その中のどれだけが移住を決めただろうか。

上の謳い文句からも推測できるように、シンガポールの若者の生活はまるで「混雑」と「ストレス」に満ち溢れているかのように捉えることができる。
このイメージを打破するために、シンガポール政府が打ち立てているのは、ファイナンス、芸術、エンタメ業界で世界レベルに押し上げたいという壮大なプラン。ニューヨークやロンドンには到達できないまでも、国民が留まりたい、もしくは流出した才能ある人材が帰ってきたいと思えるような価値ある国づくりを進めている。

昨年の統計では、約18万人のシンガポール人が海外留学もしくは海外で生計を立てている。その一方で、54万1千人の外国人が当地でPR永住権を取得している状況。

エキスプローラ(探検組)vs ステイヤー(根性組)の対比。これはシンガポールに限らずどこの国にもあてはまる人材流動の捉え方だが、今現在日本の大震災被災地でその地でに残り復興に向けて立ち上がろうとしている人々、企業の熱い根性には頭がさがるばかりだ。シンガポールのZ世代の大半はこの国で生計をたてていることを希望しているという今回の調査結果には考えさせられるものがある。
日本から見れば「エキスプローラ」に属する我々だが、雇用支援の視点から自分ができることを根性もって模索してゆきたいと思っている。

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SDS照沼からのひとこと

SDS Terunuma

初めて前を通りました。
土曜日でしたが、道路はがらがらでした。

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