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SDS シンガポールで就職

18 Mar 2011
Vol.33(JP)

シンガポールの人材紹介会社SDS
人材・雇用トレンドニュースレター

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エンプロイメント・パス基準賃金引き上げ
企業は給与体系の見直しも検討か

SDS

既にご存じの日系企業採用担当者の方も多いかもしれないが、今年7月1日より外国人就業者向けエンプロイメント・パスの取得基準が改新され、支払い給与額が最高で1,000シンガポールドル引き上げられる。

これについて、ガン・キム・ヨン人材開発相は「これまでよりもさらに高いスキル・能力を持った外国人に当地で就業することを促す」のが目的だと説明する。

高スキルを持ち、その大多数が学位を持つ外国人就業者向けのエンプロイメント・パス(EP)には、現在、給与額レンジ別に3種類、P1、P2、Q1がある。

P1の場合は、現行の月給S$7,000からS$8,000に、P2はS$3,500からS$4,000に、そしてQ1はS$2,000からS$2,500へ。

技術者や小売エグゼクティブなど、中レベルのスキルを保有するとされるSパスに関しては、現行の月給S$1,800からS$2,000へとより高額の給与支給が必要となる。

今回の改訂は、2001年にQ1エンプロイメント・パス取得対象者の給与がS$2,000から現行のS$2,500に引き上げられて以来の実施だ。

ガン人材開発相は「現在、エンプロイメント・パス保持者とシンガポール市民は働く環境下では極めて競合的関係にある。近年ローカルの給与が上昇している傾向を考慮し、外国人エンプロイメント・パス保持者も同様に基準給与を引き上げるべきだと判断した」と話す。

昨年1年間で、エンプロイメント・パス保持者数は11万5千人(2009)から14万2千人へと約20%の上昇を見せた。Sパス保持者については、8万2千人(2009)から9万8千人。

既存のエンプロイメント・パスもしくはSパス保有者については、7月1日以前であれば現行の給与規定で最長2年間までの更新が可能である。

このほか、外国人パートタイマーの最低賃金もS$650からS$850へと引き上げを実施。

これらの調整により、就業パス保有の外国人雇用コストが高くなるのは必須で、企業はよりローカル採用をより増加させる傾向になるだろう、と当地の人材紹介企業担当者のコメントが寄せられていた。

「外国人就業者の給与引き上げを実施すれば、ローカルの給与積み増し検討も視野に入れねばならず、既存雇用者全体の給与体系見直しの必要も考えられるのでは」と言うのは、SMEs(中小企業エンタープライズ)代表のローレンス・リュウ氏。

我々の国家成長に外国人人材は必要不可欠で、彼らこそに経済パイを牽引してもらい、皆でより大きな利益をシェアする。しいては魅力的な投資先国家、かつ、さらに大きな雇用市場の確率につながることになる。そういう構造作りの仕掛けだ、とガン人材開発相は念を押すが、当地で就業パス保持者の採用している、もしくはこれから採用する企業にとっては、新たに取り組まねばならないチャレンジになりそうである。

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SDS Terunuma

このたびの東北関東大震災の被害を受けた皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、 犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、心より哀悼の意をささげます。

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