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22 Dec 2010
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どうぞお気軽に 9672-0104 もしくは terunuma@sds-singapore.com 照沼まで。 |
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「草食系」日本人よりも優秀な中国人にラブコール大手日系企業が、日本の新卒より優秀な中国人新卒を採用枠に取り込む傾向がますます加熱しているようだ。 今月9日の毎日オンラインニュースによれば、『11月6日の北京での面接会には日本の大手企業17社が参加し、「日本人大学生と比べて、チャレンジ精神にあふれた学生が多い」と企業側の手応えは上々』とのこと。 シンガポールだけ見渡しても、企業規模の大小に関わらず当地に進出展開する日本企業は増加の一途、なかんずくグローバル展開に社運を懸けるのであれば、「優しさ」と「共存」を得手とする「草食系」人員を海外進出の重要な布石とすることは、後手に回ることの他の何者でもないのかもしれない。 今年7月のSDSニュースレター(『社内公用語として採択された英語・海外アウトソース化する日本語』)でも取り上げたが、元来より日本人が日本人として誇りとしてきた「日本語」や「和」の文化の力が、近年のグローバル化の大波に乗ることで、特に今年は別の価値観に飲まれていってしまったような、そんな気がしてならないのは私だけだろうか。 中国人といえば、シンガポール人口の約8割が中華系だ。彼らの大多数は主張することが当然だし主張しないのは利口でない、と考えているように個人的に受け取れる。日本に4年に渡って留学した事のあるエリート系シンガポリアンの知人をつかまえて「日本に留学後帰星してから、人格的に何か変わったところがあるか、意識として気づいた事があるか?」と質問してみた。彼は、「第一に、他の人の意見を聞くようにして、必要であれば自分の意見を述べるようになった自分を発見した」と答える。「日本に行くまでは、我先にと発言しない事は愚かな事だと思っていたが、4年間の日本文化と日本人との人間関係の経験で、他の人の意見を聞いてそれを尊重する言動を身につけた」と恥ずかしそうに付け加えた。 翻ってシンガポールの人材市場に着目してみる。当地では新卒/既卒、ブルーカラー/ホワイトカラーに関わらず、外国人人材との競争に絶えずさらされている。国自体が海外からの人材流入を促し、アジア域内での人材資源国家を目指している(SDSニュースレターVo.22『目指すはアジアの人材資源国家』)以上、常に自分のおかれている状況と周りの動向を把握していなければならない。 優秀な中国人に熱い視線が注がれているとのことだが、新卒日本人を「草食系」だとか「肉食系」で片付ける事はきっと意味がなく、この時代のグローバル化に飲み込まれることなく船を漕いで果敢にサバイバルしていく能力が必要な時にきているのだろう。 日本人及び日本語スピーカーの人材をお探しの際は、是非SDSまでお気軽にご相談ください。
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