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14 Oct 2010
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シンガポール・雇用スタイルの新トレンド-観光・金融・航空業界など、ソーシャルメディアを採用活動に駆使- 昨年、「ワールド・ベスト・ジョブ」と名打って、世界中から公募したオーストラリア・クイーンズランド州の観光大使職募集のキャンペーンを鮮明に覚えている人は多いだろう。この「6ヶ月間でA$150,000 (S$194,000)」の給与のポジションには、世界中からレジュメ・ビデオが寄せられ応募総数は3万4千件以上にのぼった。ビデオはYouTubeにアップされ一般にも公開されていたため、メディアをはじめ各方面で話題の種となったものだった。 これを機に、YouTube、Facebook、Twitterといったソーシャルメディアサイトを利用しての企業による採用活動が目立つようになってきたようだ。 今月11日付The Straits Times紙によれば、日本人の間では「スタチャン」の愛称で呼ばれるスタンダード・チャータード・バンク(英国系銀行)が当地シンガポールで採用情報をツイッターで呼びかけた。その名も「ワールド・クーレスト(coolest)・インターン募集」。期間を半年に限定したシンガポールでのポジションだが、「インターン」とうたいながらも給与額は生半可なものじゃない。 応募者はツイッターでのフォローが基本条件で、つぶやきやビデオ、ボイスクリップなどで自己をアピール。「我々の銀行は、独自のマーケティングを展開しており、iPhoneアプリやオンライン戦略を積極的に展開している。今後はY世代の取込みを重視していて、クリエイティブかつIT&ソーシャルメディアに強い人材を集めたいし魅了したい」、とそのねらいを説明するのは「スタチャン」のリモートバンキンググループのトップ、アマン・ナレイン氏。 格安航空会社エア・アジアは、昨年、パイロット実習生候補者に対し、ブログでを用いた自己アピールによる採用方法を実施した。 応募者は、ブログで「エア・アジアがなぜ自分を採用しなければならないか」を書きしたためてオンライン公開し、さらに エア・アジア社のエグゼクティブトップ、トニー・フェルナンド氏が「こんな人と一緒に働きたい」とのテーマでツイッターでオフィシャルつぶやきを発信。インタラクティブな採用活動を展開し、世界の注目を集めた。 この新たな採用方法は確実にトレンドとなってきている。 人事のプロは言う。「履歴書の情報に頼るよりも、Facebookやツイッター、リンクトインのようなソーシャルネットワーク上での情報の方が信憑性が高く、オンラインディスカッションでの参加の姿勢や発言など把握がしやすい。人材選考にかなり有効なツールだ」。 マーケティングコンサルタント「クエスト」のウィリー・リム氏の発言も見逃せない。「ソーシャルメディアでの個人情報は100%正確だといっても過言ではない。レジュメに頼って人物像を描くよりもさらにクリアにその人をイメージできる」。 一方、求職者の側にたったソーシャルメディアの活用については、こんな記事がニューヨークタイムズに掲載されていた。 『個人のソーシャルメディアページでは、プライバシー設定についてはくれぐれも注意すること。将来(または現在)の雇用企業がモニタリングしている可能性は否定できない。雇用側が、友人の仮面をかぶって「友達になる」ことは考えにくいが、人事部門がFacebookのチェックをおこなうことはスタンダードになってきている。不適切な人材を採用した場合に発生するコストロスの機会を減らす為、採用に慎重になることに非はないからだ』 疑いの余地なくして、ネット上の個人情報の取得はより容易となってきている。採用部門のトップがその気になれば、候補者の購買履歴や買い物の嗜好なども把握できるだろう、と記事では警鐘を鳴らしている。 ソーシャルメディアの登場によって、これまで存在していた「ネット上の匿名性」は健在ながらも脇に押しやられ、「実存する人物の、実名での情報発信」が確固としたストリームとなりつつある。採用側がこれを利用しない手はない、と言うわけだ。 当地シンガポールで日本人および日本語スピーカーの人材紹介を積極的に展開する弊社も、こうした新たな雇用トレンドの動きも視野に入れ、人材を必要とする、もしくはそのは可能性のある企業のみなさまに、より有益な情報を提供したゆきたいと考えている。 日本人及び日本語スピーカーの人材をお探しの際は、是非SDSまでお気軽にご相談ください。
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SDS照沼からのひとこと来年7月でマレー鉄道のシンガポール駅が廃止になります。 SDS会社概要はこちら |
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