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03 Nov 2009
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シンガポール雇用回復と昇給率の上昇第4四半期(10月~12月)と2010年雇用予測 これまでにない総合リゾート(IR)として建設中のリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)施設群。その中でも注目を浴びているユニバーサル・スタジオが、来春開業を予定している。この目玉施設の24のアトラクションの完成間近の写真が先月末メディアに公開され、そのビジュアルインパクトの強さも手伝って、いよいよ周囲ではその話題でもちきりになってきた。 このIR、シンガポール観光業界にとって飛躍的な活性化への大きな起爆剤とされているのだが、人材業界にとっても、新規雇用の創出は約45000件にのぼるとされており、雇用・労働市場における喜ばしいビッグニュースだ。 そんな中、10月中旬発表された2009年10月~12月期(第4四半期)向けのハドソンレポート『シンガポールにおける雇用者数と期待賃金の増加』調査結果のとりまとめ。 信頼ある経済指標として、四半期ごとに全世界規模の雇用動向調査を実施し、多くのメディアにとりあげられているハドソンレポート。今回の調査はシンガポール主要産業界600人経営幹部を対象に行われた。これによれば、雇用拡大計画を打ち出している企業は、前期の26%から34%と急激に増加していることが判明し、2期連続の上昇は、やや楽観的かもしれないものの、シンガポール雇用市況が確実に回復の傾向にあると期待できそうだ。 また、産業界別には、医療・生命科学が44%(前期38%)と最も高く、続いて銀行・金融サービス43%(前期32%)、IT/通信36%(前期25%)、製造32%(前期21%)、消費財20%(前期25%)、メディア・PR・広告業界18%(前期17%)。消費財・流通業界を除く4業界は雇用見込みが前期より改善した。同ハドソン・シンガポール支社マネージャーのマクラーレン氏も『1年前の同時期と比較すればまだまだ低いものの、良い方向に向かっているのは明確だ』と述べている。 ついで、別の指標にも着目してみよう。 香港の調査会社HRビジネス・ソリューションズ(HRBS)と米国人事組織コンサルティング会社ヒューイット・アソシエイツ(HA)はそれぞれ、2009年度昇給率についてシンガポール企業へのアンケート調査を実施し、先月末に発表した。それによれば、来年度2010年の平均昇給率はHRBSが2.8%、HAが2.6%で、わずかながらも上昇の傾向にあることがわかり、この結果からも、最悪の時期(無給休暇の取得やワークシェアリングの導入などが実施された今年上半期)は乗り超えたと思われる。 これらのレポート結果を受け、10月23日付現地新聞ストレーツ・タイムズ紙では、今後明確な雇用拡大を打ち出している企業数社をピックアップした記事が掲載されていた。日系企業では次の2年間でR&D部門で60~120人雇用計画を打ち出しているのマキノ・アジア社、その他、Ogilvy&Mather(広告)、OCBC(金融)など。 先の昇給率調査結果からも推察されるように、シンガポール雇用状況の回復により賃金の上昇も来年以降からは期待されている。それゆえ、企業側人事は、会社に利益を還元する人材の雇用とその確保をより戦略的におこなっていくことが、さらに大切になってくるかもしれない。 |
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